地域貢献
2015/01/12

『新宿ものつくりマイスター技の名匠に学ぶ 木工体験教室』Vol.1

a.takahashi
ブログ

☆木工教室レポート

☆新宿区地域文化部産業振興課主催の「体験型教室」の一環として平成26年11月11日(火)に『桐箪笥づくりの技』を学ぼうという第3回目の木工体験教室を行いました。以下順番に講習内容をレポート致します。 新宿区マイスター 松本義明

・主催 新宿区地域文化部産業振興課
・会期 平成26年11月11日11時~5時迄
・会場 BIZ新宿(新宿区立産業会館)
・講師 松本義明 助手 横溝和夫
・テーマ 総桐文庫を製作

この講習会は今回で3回目ですが毎回10名の生徒さんに対して3~4倍の応募があると聞いております。この現象は木工に携わる者として、とても嬉しいことで、金属とはまた違った木製品の良さを多くの方に周知して頂いていることだと思います。

木工教室は上記の如く、大盛況ですがそもそもの目的(趣旨)としては、生徒さんが自分の手で直接作ることに依り、木工に親しむことと文庫ひとつにしても数多くの製作工程を認識して貰うこと、道具に馴染むこと、等々掲げられますが、皆様 自身で作った製品には特に強い愛着を感じているようで生徒さんは毎回喜んで作品をお持ち帰りしております。

 では、順を追って木工教室の説明を致します

第3回目木工教室で作るのは左の写真の総桐文庫で、かぶせ蓋、ほぞ組仕様、トノコ仕上げの本格的なものです。

製品イメージ

まず私と助手の横溝和夫の2人でこれから始まる木工教室の行程を説明致しました。(写真下左)次に、私が桐箪笥の特長などを軽く講習してその後、助手が製作工程を説明しました。(写真下中央、右)は作業に入るにあたり生徒さん10人分の桐材を分配しているところです。写真でも分かるように、桐文庫をひとつ作るのにも多くの材料を必要と致します。

朝倉家具

木工教室

木工教室

次に、各自に桐材を与えた後、まず、ほぞ組みのほぞ部分(凸部)を玄翁(ゲンノウ)を使い木殺し作業を行います。この作業は、玄翁でたたくことにより、桐材を圧縮して実際にほぞを組むときに、最大の目的です。そして、組んだあとに水分をつけることにより縮んだ桐材が復元して隙き間の無いしっかりしたほぞ組みが完成するのです。

 

木工教室

木殺しを全てのほぞ組の凸部に施した後は、木工用ボンドを塗ってから(写真5)はた金という締め付け金具を用いて仮組みをした後、電気ドリルや錐(キリ)を使って 穴をあけ、木釘を打ち込みますが(写真6)はた金の締め具合は強からず弱からず、また木釘を打ち込む穴も深いと外に突き出てしまいますし浅いと接合が弱いので なかなか難しい作業となります。(実際に生徒さん2人の方は、電気ドリルで穴をあける際、力余って外に突き抜けてしまいました…)

木工教室

木工教室

筆:松本 義明


Facebookで更新情報をチェック!