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桐たんすの特長 / 手入れ方法

桐及び桐材について基本的な知識

桐は広葉樹(ゴマノハグサ)であり、北海道を除く全国、また外国だと中国、台湾、北米、南米で産する。
桐材の特長は木材の中では最も軽く気乾比重は約0.19~0.30で、この軽さは桐の繊維細胞を良く観ると発砲スチロールのように空隙が多くあることが要因で、これは後述しますが、熱伝導率がとても低いことと関係があります(桐は火に強いと言われる由縁です。詳しくは後述します)。
桐材はまた一般的には比重が小さいほど収縮率が小さいとは木工試験で証明されていますが、桐は収縮率が最小ランクに入り、湿気に対しては敏感です。因みにスギの気乾比重は約0.38、ケヤキの気乾比重は約0.69

桐及び桐材について基本的な知識

桐の樹は世界に6種類存在し、台湾に2種、中国・朝鮮に4種ありますが、日本の桐は元来朝鮮産のもので、40年程前に北米で大量の桐の樹が見付かったので、この6種以外の桐の樹と思われます。
桐は高さ10~15m、直径は大きなもので60㎝余に達し、樹皮は灰白色、葉は円状卵形、花は芳香があり、淡紫色、5月に開花し、10月種子が成熟します。桐は現在、日本、中国、台湾、北米、南米で産出し、良質なものは東北6県、中でも福島県会津地方(三島地区)は最上質で、岩手県南部産も最上質の部類です。他に、秋田、山形、新潟(津南地方)も良桐が取れます。上州(群馬や栃木)の桐は並材として利用され、北米は柾目が良く、桐たんすの扉や引戸などの表面に用いられます。中国、台湾産の桐材は弊社ではその使用は桐小箱などの最小限に留めております。
※会津桐が最高級なのは、寒さ・湿気・盆地・土壌等々の条件が影響していますが、柾目、板目芸、太い材質と素晴らしい光沢はまさに絶品です。次に桐材を収納家具に利用して非常に精度の高い仕事をしているのは、日本だけでありその代表が総桐たんすです。

乾比重=自然の温度・湿度とつりあった木材の含水率(日本では15%前後、地域により違いが多少有りますが、基準は15%です)のときの比重です。

(松本義明)

 

以下に総桐たんすの基本的な特長を記します。

 

 

桐たんすの特長

桐たんすは、日本の風土に一番適したたんすです。まず、一番に湿気の侵入を防止する。総桐たんすは、外気が湿ると、たんすの表面が湿気を吸って桐が膨張してたんすの各隙間を防ぎます。梅雨になると引き出しが固くなるのはその現象です。逆に乾燥時期になると引き出しがすいて外気の乾いた空気を中に導入します。

いろいろな木材の中で一番収縮率が小さい材料です。そのため、他の材料では絶対マネのできない精密な仕込みが可能です。
名匠が丹精込めて作り上げたきりたんすの引き出しの精度は非常に高く、0.1~0.2mm程度の遊びしかありません。またたんすの表面に使う柾目は、板目に比べて更に収縮率が少なく出来てからの狂いが少ないと言えます。

(松本義明)

桐たんすの特長

1. 火に強い

火に強い

新潟木工試験所(旧称)のデータでは、桐の着火温度は270~280℃、発火温度は420~430℃で、それ自体は、木材の中では特筆する程高くはないが、熱伝導率は非常に低く、表面を炭模様にしても中まで火を通すまでに非常に長い時間がかかり、「身を焼いて中身を助ける」という格言通りの働きをします。
また桐は、一旦水がかかると、発火点は極度に上がり、正確なデータはないが600~650℃といわれております。実際に火災にあわれて桐たんすだけ中まで焼けないで残った事例は数多くのあります。また耐火金庫の内部に桐材を用いるのもその為です。

2. 水に強い

水に強い

水害に遭遇した人から、「桐たんすだけが中に水が入らなかった」という実例報告を数件承っております。吸水した桐が膨らみ、隙間を塞ぎ完全密封して、水の侵入を阻止したわけです。

3. 更生が可能(削り直し)

更正が可能(削り直し)

総桐たんすは、表面を削ることにより、またその柾目の厚みにより2~3回更正が出来ます。更生により孫の代まで使用出来ます。
更正が削ることにより可能なのは桐たんすだけです。

4. 和室を調和する

和室を調和する

和室において最も合うたんすは、総桐たんすが筆頭に上げられます。桐のもつ柔らかさ、優しさはその桐の持つ特性と併せて、日本古来の伝統工芸品の中でも王様的存在で、民芸たんすとは比較にならない程の多くの愛用者がおります。
また日本建築の中で、白木が基本で和室などは、檜、杉、畳、襖、障子、などの基本があり、自然と色がくすんで来るのを、わび・さびといい風格が自然と出来てきます。桐たんすなども室内回りと同じように風格及び歴史が刻まれてきます。

5. 流行に左右されない

流行に左右されない

たんすは、他の堅木と比べてデザイン、材質、色などの流行に左右されず4~5年周期で、はやり、すたりが変わる堅木と違い、伝統工芸品としていつまでも安心して使用出来ます。

6. 防虫効果が高い

防虫効果が高い

桐材に含まれている樹液の中の成分(タンニン・パウロニン・セサミン)が防虫効果を発揮します。桐たんすが虫食いが非常に少ないのはその為です。

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