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木曽を訪ねて

 

木曽漆りの産地を訪ねて

はじめに

近年弊社のショールーム及び卸し先の百貨店に於いて、漆塗りで呂色加工の総桐箪笥が大いに売れております。これからの作品は、その多くが長野県木曽の漆塗りなので、過日報告済の加茂の旅Ⅰ、Ⅱ及び静岡鎌倉彫のレポートに続き第4作として「木曽漆りの産地を訪ねて」の紀行文を掲載いたします。

     

 

 

現在 弊社ショールームで大好評の木曽塗り総桐箪笥2作品

出張日 5月12日(木)~13日(金)

◎ 行先 長野県塩原市奈良井宿と木曽平沢、及び弊社の漆芸依頼先の
  (株)SUYAMA

☆ 木曽漆器について

木曽漆器の起源は600年以上前といわれ江戸時代には木曽のヒノキを使った漆器が旅人の産地品として人気を集め、明治時代に入ってからはマキヤ沢で発見された錆土により、木曽漆器産業が急速に発展しこの本堅地をもとにした加飾などの技術により、昭和50年(1975年)には、国の伝統的工芸品として指定され、これらの技術を応用した長野冬季五輪のメダル作製などにより現在も大規模な漆芸産地としてつとに有名です。

木曽の奈良井宿や平沢地区が漆の一大産地となったのは、木曽五木をはじめとする豊かな森林資源や漆器作りに適した湿潤な気候、また明治に発見された「錆土」などに加えて、農地に乏しく、木工品加工が住民の生活を支えてきた歴史にあります。

以下紀行文に入ります

5月12日(木)


 

会社を朝7時半に出発して、中央高速を伊那に向けてひた走りました。諏訪を抜けて少し走ると、車のフロントガラス越しに、まだ残雪のある木曽の山々が遠景できます。

 


中央道 伊那インターチェンジで降りてから山または山を走行木曽がいかに山に囲まれた地域か思い知らされました。

 

山道を抜け、奈良井宿への看板を2つ見つけ、漆器の大産地「奈良井宿」の近いことを悟ります。

 

やがて奈良井宿に着きましたが、東京四谷を車で出発して、約4時間弱、天気にも恵まれ快適なドライブでした。

 

奈良井宿には11時頃に着いたのでまず宿(伊勢屋)に挨拶に行き、その後奈良井宿の顔とも言える「木曽の大橋」と奈良井川を撮影しました。

 

余談になりますが新潟加茂も同様に、木工品産地の街には必ず清らかな川の存在があります。やはり、木工品作製に清水は必要不可欠の要素です。

 

また川は桐箪笥に関しては運搬の手段にもなり、昔は埼玉の桐箪笥も多くが船で江戸に運ばれてきた、という話も聞いております。

 

次に「奈良井宿」の有名な街並みを写真で紹介致します。

※奈良井宿→「奈良井千軒」とも呼ばれ約1キロにわたって町並みが続き、先の鳥居峠という難所をひかえ、中山道十一宿中、最も賑わった宿場町で、江戸時代や明治時代の建築物がそのまま保存され国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されております。また街中には漆器店も数多く見られます。

      

 

 

           

 

 

    

 

 

  

 


  

奈良井宿の南のはずれにある鎮守様の「鎮神社」と神社から見た街並みのカットです。

 

  

 

 

また街中に1部ではありますが、今でも元気良く木曽漆器を販売しているお店がありました。

 


奈良井宿を1廻りした後、車で隣町の木曽平沢の「木曽漆器館」に行きました。

※木曽平沢→古くから木曽の良質木材を活かした漆工芸が栄え独得の技法は国の伝統的工芸品に指定されている漆職人と工房の町で現在でも多くの漆器店が営業しております。


 


木曽漆器館外観

 

    

 


木曽漆器館を見学した後、すぐ隣の「木曽くらしの工芸館」に寄りました。

 

          

 

「木曽くらしの工芸館」

 


「木曽くらしの工芸館」には漆工芸品、漆の小物をはじめ、地域の特産物等々が数多く展示、及び販売をしておりました。この工芸館を2時頃経ち、現在弊社で漆芸を依頼している(株)SUYAMAに向かいました。

※(株)SUYAMA→長野県塩尻市奈良井1367

漆家具、特注家具、仙台民芸箪笥代理店、原木などを取り扱い地域でも名門として評価されております。

代表取締役 巣山 純一
長男で営業 巣山 真吾

TEL 0264-34-3945
FAX 0264-34-3943
E-Mail:suyama212@gmail.com

                      

 

 


(株)SUYAMA外観

(株)SUYAMAの社内スナップ


右:社長の巣山純一さん
左:長男で営業の巣山慎吾さん

「ここで社長の巣山純一さんとお話した内容を記載致します。

巣山社長
「奈良井や平沢には、以前は漆工芸の会社や店が数多くありましたが、今は最盛期に比べて4分の1程になりました。昔は座卓などの和家具が良く出ましたが今はその猫足などを作る職人が少なくなり困っておりますが、最近は木材の原木や合板、つき板のテーブル類が売れております。東京にも設計事務所を通して造作家具や特注家具を納めております・・・」とのことです。

次に弊社が実際に漆塗りを依頼している工場の現場にお伺いしました。

工場は奈良井宿から車で1山越えた山奥で木祖村という場所で野麦峠に通じる山道にあります。

漆塗りの工場「木祖漆工」

外観は一見するとガレージ風ですが、一歩中に入るとその規模と工場内部風景に驚きの声をあげました。



外観

 


    
   

 



                                     

 


  

 

以上、工場内部の7カットを載せましたがまずその工場の広さ、またスタッフの数、更にそスタッフの若さに予想を裏切る感想を持ちました。と、言うのは、私の住む東京も昔より江戸漆器、江戸漆芸の一大産地ですが、今は昔の面影は殆んどなくなり、高齢のお爺様が4畳半か6畳の狭い暗い作業場で1人で仕事をしているのが通常の光景ですが、ここ木祖漆工は、そのイメージは全くなく、広い工場内で多くの若い漆職人さんが元気に働いているその姿に、私も少なからずの驚きと感動、そして木曽漆器、木曽漆芸の将来の安泰と継続の心意気を強く覚えました。

なお写真に写っている黒い上着の職人さんは若手のホープである岩原さんです。

木祖漆工の工場に4時頃まで居て、また奈良井宿の宿泊地である伊勢屋に戻りました。

5月13日(金)


朝から晴天のなか、昼に会社に着くべく、伊勢屋を後に、一路東京へ車を走らせ12時半頃に無事会社に着きました。



 


伊勢屋外観

さいごに

木曽漆芸・漆器の産地に赴くまでは、漆芸は、東京、京都、輪島が上質で、木曽、津軽、香川、新潟などの産地物は次点かと思っておりましたが、今般の出張でその私評はものの見事に覆りました。木曽の漆芸・漆器は大都市や都の漆芸が衰退していくなか、その漆にかける情勢と向上心が幸いして、今や東京は勿論のこと仙台や新潟また関西地区などの古くから漆芸の産地より多くの注文や依頼が入ってきており、名実共に日本の漆芸、漆器産地のトップと言えましょう。

その要因としては、他の産地にない漆芸でしか生活できない環境と輪島のように大型の家具を主力にしないで、茶托、器、お箸などの日常品を地道に供給してきたこともあるかと思います。

また、今回の取材で、木曽塗りの職人の多さその若さは特筆すべきことで弊社も安心して、かつその作業に感謝しつつ、今後も販売していく所存でございます。

                             平成28年5月14日
                                  松本 義明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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