箪笥
2016/04/19

総桐箪笥と江戸小紋の合作完成

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日本の誇る伝統工芸品である新潟加茂の総桐箪笥と東京の伝統工芸品である
 江戸小紋のコラボ作品を紹介します。

 

☆ 総桐箪笥と江戸小紋の合作について

 私は常々、総桐箪笥の1部に江戸小紋を採り入れる作品を造ることは頭に有り
 ました。今般、去年11月に新潟加茂の田澤木工に伺った際、眼をみはる
 良質の杢目の桐材を見せて貰ったことは、新潟加茂の旅NO.2にご紹介しま
 したが、早速この杢目を用いて、小袖箪笥を企画・作製致しました。

 

 


 田澤木工で杢目桐材の撮影


 この小袖箪笥は、その良質の杢目を生かす為に時代仕上げにしましたが
 肝心の扉の戸芯(額戸の中心部分)に念願の「江戸小紋」採用すること
 にしました。


☆ 「江戸小紋」についてー

 江戸小紋の1番の特徴は反面一面に散りばめられた白抜きの繊細な柄で、そのルーツは
 武士の衣裳として知られる裃(かみしも)にあります。そもそもは江戸時代に将軍家を
 筆頭に各藩が競って特定に柄を定めシンボルとしましたが、江戸中期になると小紋を定め
 るのが流行り、動植物や魚などを抽象化した粋な柄が数多く生まれました。

 江戸小紋の代表柄は3種類ありますが、今般は「いわれ小紋」の目出たい柄の鯛の図柄
 にしました。


 3種類とは ①別格小紋 ②小紋御三家 ③いわれ小紋です
 詳しくは松綱染工所のHP参照

 

 

 


今般採用したいわれ小紋(鯛)の布地

     拡大のカツト


次に今般、江戸小紋でお世話になりました
新宿区下落合の「(株)松綱染工所」を紹介致します。

(株)松綱染工所

〒161-0033 新宿区下落合 4-4-32
代表取締役 砂川裕孝
03-3951-3721
http://www.edokomon.com

創業 明治42年 初代より江戸小紋一筋に営業してきた江戸小紋の老舗で当業界では代表的存在。
現在 5代目 砂川裕孝氏は新技術の向上に努力を続け自信と誇りを持って創作しております。
なお祐孝氏は平成24年度新宿区のマイスターに認定

 

 

(株)松綱染工所本社


この作品は5月19日に最終調整と点検を弊社三栄町工場で終えて、晴れて5月19日より本社である

四谷ショールームに展示致しましすので、是非お越し頂きご覧下さい。

 

 

☆ 総桐箪笥106巾時代仕上げ小袖衣裳下5割
  江戸小紋入り

  桐箪笥:新潟加茂伝統工芸品
  木工一級技能士 田澤 正一 作

  江戸小紋:東京伝統工芸品
  新宿区マイスター 砂川 裕孝 作
   W       D           H
    106 × 47 × 123cm

  本体価格  750、000(税別)

                  筆:松本 義明

 

 

 

 

 


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