箪笥
2015/12/09
第2回「加茂の旅」 平成27年11月17日~18日
sn.hatano
去年の11月初旬、3泊4日で「加茂の旅」を実施したところ、加茂の桐職人はもとよりHPをご覧になった多くの人々から好評を戴き、今年は買い付け(商品仕入れ)を兼ねて第2弾を企画し11月17日より1泊で加茂に行きました。
以下、具体的な作品や商品の紹介は本頁で随時、紹介して参りますが、今般特筆すべき事項を2件取り上げてみます。
① 田上の高橋義郎タンス店と桐の木の伐採に行ってきました。
場所は田上より車で20分の小須戸地区で田園風景が現場です。桐の木は山だけでなくこの様な平地にも多く植えております。
樹齢15~6年ですがかなりの大木に育っております。枝をチェーンソーで切り落とします。
切り落とした枝木はひとつひとつ細かく切り処理していきます。この作業は仲々手間と時間が掛かるものです。
枝を切り落としたら桐の木の頭にロープを掛け、根元をチェンソーで切り、人力で引っ張って倒します。
倒木しました。15年~6年物にしては予想以上に太いのが実感です。写真の2人は高橋義郎タンスのご子息です。
この桐材は、やはり平地で育ったもので、高橋さんは、引き出しの先板か棚板に使用するのが適しているとのことでした。
② 田澤木工で特上の板目を物色!
小須戸で桐の木を伐採した後すぐ側の田澤木工に寄りました。(田澤木工の優秀さは去年のレポートに記載済)
現在、桐箪笥に於いて、表面の柾目は柾直しという修正作業で曲がっている状態からいくらでもまっ直ぐに矯正できますが、板目の場合はその作業は全く不可能で如何に素材の良い板目(傷や虫喰い、腐れが 無く綺麗な板目、特に竹の子の模様が好まれる)を捜し出し入手するかが課題となります。
今般田澤木工で素晴らしい会津産の極上板目を見つけましたので来春作品化致します。乞うご期待!!
筆:松本 義明
2015年11月27日記
松本 義明