箪笥
2014/12/19

『加茂の旅』Vol.16 松本 義明

a.takahashi
ブログ

☆『加茂の旅』を終えて

 今般の加茂の旅は9月に私・松本が企画し11月の3泊4日で実施しましたが、素直に感じたことは、加茂には本格的に取り引きをする前(青海神社の市民体育館で加茂桐箪笥、木工見本市が開催されていた頃)から数えると40年近く足を運んでおりますがその頃と比べると、業社の数をはじめ、出荷量、職人が大幅に減少しております。しかし今でも新潟加茂の桐たんすは量、質と共に日本一であり、また時代を見通した先見性や創造性のある作品を造る能力は他産地と比べてずば抜けております。 桐たんすの将来については茂野克司社長の弁を借りるまでもなく、ユーザーの要望するものを正確にかつ迅束に小売を行っている立場の人間がメーカーの職人及びデザイナーに伝えてその時代の購入者のニーズに合った作品の供給をすることです。 それには従来型とは全く別の形やデザインになる可能性が大きいことはこれまでの実例で証明されており、MD的には従来型と洋室対応の創作品の両種が必要となります。今、私・松本が行うことは販売の最前線にいる者として、今後もまず桐素材の良さから始めてどれほど桐たんすが秀れたものなのかを広く宣伝し、告知して、現在もしくは将来、いかにして加茂の桐たんすをお買い求め頂くかに尽きることだと思います。最後に新潟加茂の桐たんす業界の今後の発展と興盛を祈りつつ、この旅日記を終えるとします。

2014年11月18日   松本 義明


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